顎の関節の痛み、朝起きた時に口が開きづらいといった症状を治療します。
(保険診療の対象になります)

顎関節症は、顎の関節が顎の開閉でカクカクと音がしたり、噛むための筋肉や顎の関節の痛み、 昼間や朝起きた時に顎が開きにくい状態になるのが顎関節症の症状です。

大きな原因は生活習慣と心理的なものです。生活習慣とは朝起きてから次の日の朝起きるまでの顎の関節、噛むための筋肉、上下の顎の骨、歯ならび、に加わる生活習慣で発生する力です。 急に大きな口を開けて歌うこと、硬いものを噛むこと、睡眠時の歯ぎしりや噛み締めなどで、また、外傷などもあります。歯や顎の関節、顎を動かす筋肉は食事をするためにあります。食事の力よりも大きな力が加わることで筋肉や関節が許容範囲を超え痛みや口が開かないなどの症状が表 れます。

治療方法は、まずは食事や会話がおこなえるように痛みの軽減や顎の動きに支障がないように、そして同時に原因を除去すること、さらに快適な生活を送ることができ再発しないようにす ることです。

食や会話がおこなえるようにするためには、まずは痛みの軽減です。痛みの軽減は 湿布や薬、原因の除去を行います。家族関係、兄弟の何番目であること、原因になっている生活習慣を確認するために1日をどのようなものを食べ、猫背やほおづえなどどのような姿勢で過ごし、学校や勤務先での対人関係、睡眠時開始時の心の状態、睡眠態癖などを伺います。

伺った内容から原因であろうと思われる生活習慣の改善をしていただき、症状の軽減を確認しながら原因の把握を行います。症状が軽減できれば治療の正当性が確認できさらに軽減できるように治療を進めます。起床時に顎が開きにくい顎の内側の筋肉が痛いという状態が確認できれば心理的なものが原因であり、心理療法のカウンセリング療法の一つである認知行動療法を行います。

認知行動療法でも改善しない場合は抗不安薬を用いますが、いつまでも飲み続けるわけにはいかないのでさらに原因を追求し認知行動療法を行い出来るだけ早く薬を使用しなくても良い状態を目指します。

歯科医師でも心理療法を行うことができます。心療内科と同じように心療歯科や歯科催眠学、口腔心理学という分野があります。顔や顎は解剖学では内臓に分類されており発生学では腮(エラ)からできており主に自律神経が支配しています。「顔を見れば何を考えているのかよくわかる」とか、喜怒哀楽などの感情が瞬時に顔に出るなど、顔は心が支配しています。このように顔と心は親密な関係にあり、口の中には心の状態が出ます。

快適な生活を送ることができ再発しないようにするには、原因となっている生活習慣の改善を行い、よく噛めるようにして不適切な力に耐える口腔顎顔面に育てることが大切です。さらに睡眠時開始時に噛みしめや歯ぎしりを起こさないように心の状態を穏やかに保つことも大切です。

今更ながら顔の研究をしてきたこと良かったと実感しています。

保険診療でできる矯正歯科治療
現在50種類の疾患が保険診療で矯正歯科治療を行うことが厚生労働大臣より認められています。
厚生労働省のホームページで確認をまたは土持矯正歯科医院へお問い合わせください。