顔の前後差や左右非対称を治療します。歯科矯正治療と顎の骨の手術が必要です。
(矯正治療と手術はともに保険診療の対象になります)

上下の顎の骨に前後差や左右差があると、歯ならびも上下の差があり悪くなっています。成長とともに差が大きくなり顔の調和に影響を与えよく噛めないばかりでなく心理的な影響も大きくあります。

顎の骨の成長の多くは遺伝の情報が影響し親族によく似た人がいることが多くあります。お父様お母様のせいだけではなく祖父や祖母、そのまた、、、と多くの先代から受け継がれてきた情報と遺伝の他に顔に対する生活習慣で発生する朝起きてから次の日の朝起きるまでの頬杖や睡眠態癖、片側咀嚼などで発生する顔や上下の顎の骨、歯ならびに加わる力です。

顎の前後差は主に遺伝の情報で、顔の左右差は主に生活習慣の力です。その他に外傷などで顔や顎の骨に加わる一瞬の力もあります。不適切な生活習慣が続くと上下の顎の前後差や左右差は成長とともに増大しますので、早めの受診が良いと思われます。

また、上下の顎の骨の上下差もあり噛み合わせが開いていることもあります。奥歯は噛めても前の歯が開いて、噛み切ることができません。この原因は指しゃぶりだけでなく母乳の出過ぎにより誤った舌の動きが歯ならびや顎の骨の 成長に影響を与えることもあります。

矯正治療と顎の骨の手術をすることで下顔面の上下の顎の骨の前後左右や上下の不調和と咀嚼機能を改善します。この顎変形症の治療は矯正治療と顎の骨の手術の両方ともに健康保険診療で行うことができます。よく噛めないことで健康な生活を送ることができないのがその理由です。 よく噛めないことは生活の質の低下を招きます。

手術前の矯正治療について、上下の顎の成長のピークの終了する時期には差があり、上の顎は一般的に12歳前後で成長が終了し、下の顎は18歳ぐらいまで成長します。第1段階の成長期であれば矯正治療と定期的な頭部と手のレントゲンで上下顎の骨の成長を確認しながら可能であれば骨の成長の促進や抑制を行います。上の顎の成長の抑制はある程度可能ですが、下の顎の骨の成長を抑制することはできません。下の顎の骨は成長を十分にさせ手術で正常な位置にします。

手術の時期について、手術の時期は骨の成長が終了する17~18歳以降に行います。それまでに、前述した矯正治療を行います。稀に装置による矯正治療開始後すぐの手術が可能な方もおられます。一般的に手術までに手術が可能になる歯ならびに矯正治療をしておくことが必要です。 噛み合わせが不安定な状態での手術は顎の骨の調和が取れない状態で化骨してしまうと再度の手術が必要になることもあります。

手術時に噛み合わせが正しく安定した状態になることが大切です。成長のピークを過ぎた中学生になったところで手術で手術が必要かどうかを決定し装置による第2段階の矯正治療を開始します。できるだけ早く顔の不調和を改善したいのですが早めの手術は再度の手術が必要になることが多くあったそうです。成長が終了した後はいつでも手術ができます。40歳前後で手術を行った方もいらっしゃいます。

保険診療でできる矯正歯科治療
現在50種類の疾患が保険診療で矯正歯科治療を行うことが厚生労働大臣より認められています。
厚生労働省のホームページで確認をまたは土持矯正歯科医院へお問い合わせください。